年金機構を名乗るバックスグループという会社から、年金の支払い関するハガキや電話が突然くることがあり、怪しい年金機構のなりすまし?という不安の声が一部であります。
結論からいうと、バックスグループは日本年金機構から業務委託をされているコールセンターで、怪しい詐欺会社ではありません。
この記事では、バックスグループに関する詳細、年金を支払ったのに訪問や電話・ハガキがくるケース、通知を無視したらどうなるのかなど、気になる点について調べてみます。
それでは早速、いってみましょう。
株式会社バックスグループとは
日本年金機構が業務を委託しているバックスグループの詳細がこちらです。
会社名 | 株式会社バックスグループ |
本社所在地 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-21-14F |
電話 | 0800-8087000/ 0800-6000600 |
設立 | 平成元年4月14日 |
資本金 | 4億2千3百万円(令和2年3月現在) |
主な業務内容 | 販売促進フィールドマーケティング 公共案件の受託業務管理 WEBシステムの受託・開発・運用管理 |
株式会社バックスグループ社員が500名ほどの大企業で、いわゆるマーケティングサービスの専門会社です。
バックスグループは年金機構のなりすまし詐欺?
バックスグループは、日本年金機構のなりすまし詐欺や怪しい会社ではありません。バックスグループは、正式に業務委託を依頼されて業務に当たっています。
こちらが日本年金機構のHPに掲載してある、保険料未納者への対応を民間企業へ委託しているに旨の記述です。
日本年金機構では、国民年金保険料が未納となっている方に対して、電話や文書、戸別訪問による納付のご案内を民間事業者に委託しています。
なお、委託事業者の訪問員が現金をお預かりすることはありません。引用:日本年金機構
ちなみに、年金機構が業務委託している民間事業者はバックスグループとアイヴィジットの2社で、都道府県ごとに担当地域が分かれています。
業者名 | 開始時期 | 担当地域 |
---|---|---|
株式会社バックスグループ | 平成26年10月~ | 茨城、栃木、埼玉、千葉、東京、神奈川、富山、石川、愛知、静岡、岐阜、 三重、福井、滋賀、京都、兵庫、大阪、奈良、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、 山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、沖縄、熊本、大分、宮崎、鹿児島 |
株式会社アイヴィジット | 平成27年5月~ | 北海道、青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島、群馬、新潟、長野 |
知らない名前の会社から、年金の件で突然ハガキや電話がきたら驚きますが、バックスグループは正式に年金機構が業務を依頼している会社とわかって安心です。
年金のハガキを無視すると?
国民年金保険料滞納の通知ハガキを無視して支払いが滞ると、次のようなステップで警告の通知が届きます。
- 催告状
- 特別催告状は青→黄→赤
- 最終催告状
- 督促状
- 強制徴収+延滞金発生
- 差し押さえ予告
- 差し押さえ(給料、自動車、不動産など)
国民年金保険料を滞納すると、まずはハガキで催告状(さいこくじょう)が届きます。そして支払いの確認ができない場合、特別催告状が届きます。
特別催告状は青、黄、赤と色があり、徐々に警告のレベルが上がっていきます。特別催告状の赤色が届いても無視(未納)した場合、最終催告状が届きます。
そして、最終催告状も無視した場合は、督促状(とくそじょう)が送られてきて強制徴収の準備(最悪は差し押さえ)が開始されます。
バックスグループから電話
バックスグループから電話がある場合、おそらく督促状を出しても年金保険料が未納であるため、強制徴収〜差し押さえに入る段階であると推測されます。
訪問・家に来た
年金機構?バックスグループが家に来たみたいです。 自分は家にちょうどいなかったのですが、一緒に暮らしてる兄弟が出てくれてわかりました。
今お金がなく、当たり前のことかもですが頑張って年金を払ってる状態なので、未納がちょこちょこあります。支払い書が来て後から支払いをしている状態です。
なにしに来たのかまでは言わなかったそうなのでとても不安です。引用:Yahoo!知恵袋
年金を滞納していると、本当に民間企業(バックスグループ)が個別訪問に来るようです。
強制徴収〜差し押さえになる前に、免除できる条件に当てはまるかなど、管轄の年金事務所に一度相談に行くと良いでしょう。
年金を払ったのに通知がくる
年金保険料を支払ったのに未納通知が届くことは時々あります。現に2020年度の事務処理の誤りは40件で過去最高の数字となっています。
厚生労働省が発表している情報によると、2020(令和2)年度の公的年金業務の事務処理誤り件数は40件となっており、過去10年間を通じて最大の件数となっています。
そしてその原因の半数を「確認・決定誤り」が占めていることからも、対応の甘さをうかがい知ることができます。引用:日本年金機構「事務処理誤り等(令和3年4月分)について」
公的年金業務とはいえ人的なミスはゼロではないので、もし支払った年金に対して未納の通知・警告がきた際は、速やかに管轄の年金事務所に連絡をしましょう。
まとめ
今回は、バックスグループは怪しい・年金機構のなりすまし?払ったのに家に来た!ハガキや電話を無視したらどうなる?というテーマでお届けしました。
今後も、暮らしに関する気になる情報をお届けしていきます。
最後まで記事を読んでくださりありがとうございます♪